手に職を…と思ってみても、パン職人になるには
やっぱり専門的な知識が必要なんじゃないか?と思ってしまいますよね。
私もそうでしたから…
事務職をしていた時に将来に不安を感じてしまい、何か自分にできることをしたい…
と思って会社を辞めたんです。
そこでいろいろと調べていたら、パン学校の案内を見て
「よし!これだ!」
と思ったんです。
私は短期間(約3ヶ月)の製パン技術コースにしました。
一番専門的に覚えられて、しかも、製パンの資格がもらえるとあって、
これならパン屋で働くのに有利かな~とね。
でも、けっこう学費がかかるんです。
このコースで50万円以上ですよ。
会社勤めで貯めた貯金とボーナス、わずかな退職金で支払いは何とか足りましたが…
その後の生活が苦しいです。
3ヶ月間働けないんですから…
そんなに払えない方はやはり、パン屋で実践した方がパン技術を覚えられるし
感覚を得ることができます。
そして何と言っても、働いた分お金が入ります。
しかも未経験だって、全然大丈夫なんです。
参考ページはこちらを見てみてね!パン屋バイトは未経験者でも大丈夫なの?
やる気と根性があれば雇ってもらえるんですよ。
それでもパン学校が気になる方は、この先を読んでみてね。
パン学校に通って…
ビッチリ9時~5時の時間帯で、授業と実習、実験と組み込まれていましたね。
分厚い教科書が何冊か配られ、これを勉強するとなるとこの先ついていけるか
不安にもなります。
一応、栄養学校の短大を卒業したので、少しは覚えてる部分もありましたが、
だいぶ忘れてしまって、ほとんど何もわからない人と一緒レベルです。
そのクラスは50人ほどで、みんな私みたいに未経験の人達だと思っていたら、
はじめのグループでの自己紹介の時に、
「〇〇製パンから来ました…」とか
「〇〇ベーカリーから来ました…」
がほとんどだったんです。
聞くとみなさん、会社やお店からの斡旋で、今の技術の更に上の知識や技術をみがく
ことを目的で来たんですって。
えっみんな経験者じゃん…と驚いたのと、
何も知らない私がそんな中に混じって大丈夫なの?と
ますます不安が大きくなってしまったんです。
でももう、授業料も払ってしまったし…やるしかない状態。
椅子に座っての授業は、パンの栄養とか歴史とかパンにまつわるすべてのことを
勉強するんだけど、興味がないと眠くなってしまうことが…多々ありましたね。
実習はグループでやるんでけど、私以外は全員経験者なので教わりながらなんとかできました。
けっこう、ついていくのに必死で疲れてしまいます。
テストも定期的にあるので、勉強は常にしてないとおいてかれます。
でも、他のパン屋に行っての調査や、実際にお店を開いてみる実習を一日やったり…
となかなかできない体験ができました。
しかもパン仲間ができたことが一番です。
卒業してからも交流があるほどです。
やっぱり同じようにパンが好きという共通点があるからなんでしょうね。
その仲間が私にとって、卒業までの救いでしたね。
最後には、パン製造技能士の試験が受けられ、合格すると修了証がもらえ、国家試験の学科試験が
免除になるんです。
でも実際にこの免許があったとしても、現場にたったら
それほどの使いみちは正直ないと思いますね。
パンを教える立場になる人は必要かもしれませんがね。
実際、働いてみると、パン作りは感覚でやってるものなんで、
難しい知識があってもあまり意味がない感じですね。
このように、現場で働いたほうが早くパン技術を学べるし、
なにせお金も入ってきますからね。
私が思ったのは、通って無駄にはならなかったけれど、やっぱり現場が一番勉強になっているな~
という感想です。
織田裕二の「踊る大捜査線」でも、
事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!
なんてありますよね。あっ、だいぶ古いかな…
職種はちがうけどまさに、「そうそう」と共感してしまう感じ。
よく考えてみることだよ!